ClubQ基金

人生に無駄なことは何ひとつない。
その確信をつなぐ『恩送り』のシステム

■ 歌に託された「恩送り」の原風景

九十代の歌人、夢子様と交わした一首があります。

「この命 渡す相手を持つ人と 自分で抱いて燃やす人あり」
「子を持てば 未来は外に芽を出して 持たぬ者には 内に森あり」

これに導かれ、主宰者も想いを歌に託しました。

「外(と)に芽吹く 未来を愛でつつ 我が内の 森も深めて 燃ゆる知の火よ」

次世代を育てる責任と、自らの知を燃やし続ける矜持。
夢子様が示してくださった人生の気高さに、少しでも近づけるように。

ClubQ基金は、この「知の火」を絶やすことなく、100年先へ、
そしてまだ見ぬ探求者へと繋いでいくための「知のインフラ」です。

私たちは生まれた瞬間から、
膨大な時間をかけた「贈り物」をすでに受け取っています。

先祖たちが過酷な時代を生き抜き、
つないでくれた知恵という名のバトン。
預かった時よりも少しだけ磨いて、未来へ還す。

ClubQ基金は、有志の皆様からの「ギフトチケット」によって
支えられている知のインフラです。

お預かりした基金は、若手探求者の招待や、
次世代に届けたい専門知を持つ講師の招聘に充てられます。

誰かへの寄付ではなく、私たち大人の「誠実な振る舞い」として。
100年先まで知をつなぐ循環の泉を、共に育てていければ幸いです。

知を繋ぐ、志の記録(ClubQ基金 寄託一覧)

■ 加藤和哉 冠枠
最も愛されている定期対話の会を一度も欠かさず紡ぎ続けてくださり、ClubQの黎明期よりその歩みを支えてくださっています。

加藤先生のご厚意により、講師報酬のすべてを「ClubQ基金 — 加藤和哉 冠枠 —」へと寄託されています。

かつての哲人ソクラテスが報酬を求めず対話を続けたように、先生もまた、大学人としての社会貢献活動の一環として、この場での「知の共有」を無償で引き受けてくださっています。その気高い振る舞いによって、知が途切れることなく未来へ繋がっています。

■ Petrosky Tomio 冠枠
物理学者として知の最前線に立ち続けながら、ClubQの黎明期より変わらぬ情熱で、この歩みを共に支え続けてくださっています。

本会における講師報酬のすべてを、知のインフラを維持・発展させるための「ClubQ基金 — Petrosky Tomio 冠枠 —」へと寄託されています。専門知を分かち合うだけでなく、この営みを共に育む「当事者」としての誠実な眼差しが、100年先へと続く知の循環を支えています。

菅井洋実 冠枠
教育学と哲学の境界に立ち、現場で生まれる「生きた問い」を丁寧に掬い上げ、2026年5月より、ClubQの現在地に新たな光を灯してくださっています。

菅井先生のご厚意により、本会における講師報酬のすべてを「ClubQ基金 — 菅井洋実 冠枠 —」へと寄託されています。
教育やケアの現場で孤軍奮闘する人々の心に寄り添い、対話を通じて「共に在ること」の可能性を拓き続ける。その慈しみ深い実践と知の共有が、次世代へ向かうClubQの歩みに、確かな信頼と温かな連帯をもたらしています。

■ 運営事務局 枠

ClubQを「公共の財産」として100年先へ繋ぐために、主宰者への対価についても、そのすべてを「ClubQ基金 — 運営事務局 枠 —」へと積み立てています。

運営自らも一人の寄託者として、知の循環を支える基盤づくりに専念し、次世代へこの場をつないでいく決意を形にしています。

ClubQは、専門知に対する正当な敬意(対価)を払う場であることを大切にしています。

その上で、ここに記した先生方は、ご自身の志によってその対価を未来へと託されました。三者三様の「誠実な振る舞い」が、この場所を支えています。

それぞれの志が、100年先へ知を繋ぐための確かな灯火となっています。